[ < ] [ > ]   [ << ] [ Up ] [ >> ]         [Top] [Contents] [Index] [ ? ]

3.9 ウェブページ作りとハックのお手伝い

いつもドキュメントの執筆環境として、あるいはソフトウェアの開発環境とし て Emacs を使っている人には、同じその環境の中でウェブを閲覧できることは 本当に便利でしょう。例えば HTML ファイルを執筆しているのであれば、外部の ウェブブラウザを起動する必要なく、Emasc の中で作成した HTML ファイルをプ レビューできます。プログラミング・マラソンの最中に、迅速に技術文献からサ ンプルコードを切り貼りするといったことだって...

逆はどうでしょう。(すなわちウェブ閲覧の環境で、そのソースである HTML ファ イルを編集したり、参照したりできたら) かっこいいと思いませんか? ドキュ メントを執筆中に emacs-w3m で下見 (preview) して誤字を発見したと想像して みて下さい。その HTML ファイルをたちどころに修正したくなるはずです。あな たがウェブテクノロジーに携わるプログラマなら、閲覧中のウェブページを HTML 形式で閲覧したくなることがあるでしょう、特に、新聞モジュールの作者 の方 ( 9.5 新聞モジュールの作り方)。

HTML ファイルを開いている Emacs のバッファの名前を明示的に指定してバッファ を切り替えることも普通にできますが、emacs-w3m ではそういった目的のために 専用のキーが割当てられています。Emacs-w3m は自分が現在表示しているウェブ ページの URL を知ってるんです。その情報を使わない手はありません。

\
表示中のウェブページを HTML 形式でそのまま表示しま す (w3m-view-source)。

=
表示中のウェブページの情報を表示します。情報には、タイトル、URL、 ドキュメントタイプ、最終変更日時が含まれます (w3m-view-header)。

E
現在閲覧中のローカルファイルを編集します (w3m-edit-current-url)。

e
現在ポイントの下にあるリンク先のローカルファイルを編集しま す (w3m-edit-this-url)。

M
(Emacs-w3m 以外の) 外部ブラウザを新たに起動して、現在 emacs-w3m で閲覧し ているページを表示します (w3m-view-url-with-external-browser)。 どの外部ブラウザを使うかは、変数 w3m-content-type-alistによって URLの種類毎に定義されます。

ここで紹介した以外にも、他のコマンドや Emacs のサブシステム と emacs-w3m を連携させる方法を 10. Emacs-w3m を使う洒落た小物たち にて紹介しているので、参考 にして下さい。



This document was generated by TSUCHIYA Masatoshi on November, 3 2005 using texi2html