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この項ではページからページに移動するやり方を説明します。リンクをたどった り URL を入力する方法はここにはありません (それら二つの方法 は 3.1.1 とにかく動かしてみよう で説明されています)。
ここには、以前に訪問したページの履歴を後ろに、および前に移動する (他のブ ラウザでは「戻る」「進む」としておなじみの) コマンドと、仮にもブラウザた るものが義務として提供すべき「ホームページへ移動する」機能があります。あ らかじめ 3.3 時空を遡る の項を読んでおいた方が、たぶん理解しやす いでしょう。
w3m-view-previous-page
)。数の引数 N が与えられると N ページ戻
ります。これは過去に戻るためのお勧めの方法です。
w3m-view-next-page
)。
もちろん B で履歴を戻った後でなければ働きません。数の引数 N が与え
られると N ページ進みます。このコマンドは、まさに back to the future を
実現します!
w3m-gohome
)。ホームページ
の URL は w3m-home-page
という変数で指定しま
す ( 5. デフォルトのままでも結構良いと思うけれど)。w3m-home-page
のデフォルト
の値は "about:" です。
以下のコマンドは、他には無い emacs-w3m の特長です。私たちはそれらの特許 を得ることができました。従って、他のいかなる場所でも見つからないでしょう。 そのため、今日それらを使うことを学ばなければなりません! (真に受けないで 下さいね。ただの冗談ですから。)
他のウェブブラウザを使う場合、一般には、URL から DEL キー等を複数 回使って、手作業で末尾のコンポーネントを削除する手間が必要です。 Emacs-w3m では、この操作を ^ のたった一押し! で行なうことができま す。
w3m-scroll-up-or-next-url
)。ここで「次のページ」とは、現在読
んでいるページのヘッダ内の特別な "next" フィールドが指し示しているペー
ジのことです。この機能は訪問したページの履歴とは関係ありません。
一度に巨大なコンテンツを転送するのを待つことが、ユーザにとって快適ではな いなどの理由で、いくつかのウェブサイトがそれらのコンテンツを小さな複数の ページに分割していることに、おそらく気付いているでしょう。例えば、検索エ ンジンの検索結果は、しばしばそのように現われます。そんなサイトでは、ユー ザはすべての情報にアクセスするために、しばしば一つのページから次のページ に、手動でリンクをたどらなければなりません。
Emacs-w3m は、可能であればこのリンクを明示的にたどる操作をスクロール操作 と統合して、複数のページに分割されて提供されるコンテンツを、できれば一枚 のウェブページとして閲覧できるよう試みます。
それはこうして働きます: そのようなウェブサイトでは、分割したウェブページ 間のつながりをページのヘッダ内の "next"、"prev" あるい は "previous" フィールドに記載してある場合があります。Emacs-w3m は何を たどるかを知るために、このフィールドを利用しています。
二つの操作 (リンクをたどる + スクロール) が Emacs-w3m 上でどのように統合 されているのかを、再び Google を例に説明しましょう。 http://www.google.com を開き、ある単語を検索します。もし、あまり にもありふれた単語 (例えば「牛丼」) を検索すると、大量の検索結果を得るこ とになるでしょう。Google は、その基準を使ってソートした検索結果を複数の ウェブページに分割した上で、まず最初のページを返します。SPC を使っ て最初のページをスクロールさせながら眺めて下さい。そして、そのページの最 後がそのウィンドウで見えるまで、スクロールし続けて下さい。そこでは、あな たをびっくりさせるしかけが待っています。Emacs-w3m 以外のブラウザを使って 残りの検索結果を見たいと思ったならば、
Gooooooogle |
の下にならぶ数字のどれか
1 2 3 4 5 6 7 8... |
をクリックする必要があります。しかし emacs-w3m ならば、単に SPC を 押すというスクロールと同じ操作で、リンクをたどることができるのです。
w3m-scroll-down-or-previous-url
)。ここで「前」のページとは、
現在表示されているページのヘッダ内の "prev" あるいは "previous" フィー
ルドに指定されているページのことです。この機能は訪問したページの履歴とは
関係ありません。SPC (w3m-scroll-up-or-next-url
) と同様、た
だし逆の動きになります。